同じ床と広さであっても、滑り止め費用が変わることがあります。
床の材質が同一で、さらに施工する面積まで同じであっても、かかる費用に差が生じることがあります。これは、同じ素材の床材でも使用の度合や経った年数、ふだんの清掃の方法や頻度によってそのコンディションがそれぞれに異なり、滑り止めを施す際に行なう、特に表面の洗浄に必要な作業の量や内容が大きく違ってくるためです。特に大きな差が生じるのは屋外と屋内、下足と内履き利用の差で、これについては日常受ける負荷の違いから、最適な滑り止め工事・方法もまったく異なるために、同一の材質と面積でも、実際にかかる費用はまったく違った金額になることが十分にありえます。
利用の形態によっても、最適な滑り止めは異なり、費用も変動します。
「その床が、どのように利用されるか?」といった違いによっても、滑り止め費用は変わることがあります。わかりやすい一例として、滑り止めには触ってそれと分かるような大きさの凹凸を設けてグリップ性を増すタイプのものがありますが、たとえばお風呂場や体育場など、素足で利用したり、運動のしやすさが重視される床面に、こうしたものは低費用で済ませることができたにしても、不向きです。単に材質だけでなく、このように利用形態によっても最適な滑り止め工事・方法が異なるために、実際かかる費用が変わりえます。
現地調査で業者に把握させて、かかる費用を正しく確認しましょう。
床面のコンディションや利用形態、そしてふだんのメンテナンス・清掃の頻度や方法によっても、実にそれぞれに最適な滑り止めは異なり、応じてかかる費用も変動します。そのため、滑り止め費用を正しく知るためには業者を呼び、実際に床面を確認させた上で、利用者がどのように毎日使っているか、掃除はどのように行なっているかなど、「床に関するあらゆる情報」を余さず伝えて、最適な滑り止め工事・方法における見積りを提出させることが必要です。