施工する床の面積が大きいほどに、費用も多くかかります。
滑り止め工事にかかる費用・料金は、施工する床面の総面積によって変動します。当然、広くなるほどに、より多くの費用がかかるようになりますが、その分1㎡あたりの単価は下がっていくのが、ほとんどの業者において通常です。
ある滑り止め工事の面積ごとの単価の推移
施工総面積 | 30㎡ | 100㎡ | 200㎡ |
---|---|---|---|
1㎡あたりの単価 | ¥6,000 | ¥4,500 | ¥3,200 |
人件費がもっとも大きいため、面積あたりの単価は下げられます。
なぜ、施工面積によって単価にこれほど大きな差ができるのかと言うと、こうした工事でもっとも大きくかかっているのは資機材ではなく、人件費であるためです。一般的に、極端に大きく、そして差し迫ったスケジュールの場合を除いて、30㎡であっても100㎡であっても、ひとつの現場にあたらせる人員の数は変わりません。
もちろん、人数が多いほどに早く仕上がるはずなのですが、滑り止め工事はしっかりとした技術・経験を持つ職人でなければ効果を発揮させることができなかったり、最悪は床を損ねてしまうこともありえるために、誰でもよいわけではなく、人手が足りないからと、アルバイトなどで一時的にまかなうことも難しいため、実際にはほとんどの場合において、面積が大きくなっても、いつもと同じ人数・社員で、複数日に分けて工事を行います。
「できるだけ一度にやってしまう」方が、費用的にはおトクです。
滑り止めを行いたい床面が複数に分かれる、あるいは非常に広い場合であっても、可能であれば一度に滑り止め工事を行ってしまう方が、大幅に施工単価が下げられるために、より安い費用で仕上げることができます。
お店や施設の営業の都合上、スケジュール的に難しい場合などは、業者にその旨を相談してみましょう。支障の無い施工プランを立てるなどの提案がもらえるはずです。総面積が広いほどに業者から見て魅力的な現場なのですから、ディスカウントも大いに期待できます。